2008/03/24
熟成させました
![]() | 邪魅の雫 (講談社ノベルス) (2006/09/27) 京極 夏彦 商品詳細を見る |
出た直後に買ってたのに、細切れに読みたくないと
時間と気持ちが合うのを待ってたら2年近く放置することにヾ(;´▽`A
遅ればせながら、ようやく読み終わりました。
どなたかが「このシリーズは幕の内弁当だ」と評されてましたが
今回、確かに・・・と納得しました。
から揚げ弁当とか、鮭弁当みたいにメインが特定されているのではなく
とりあえず全部入ってる安心感みたいなものがありますね。
作中の時間が進んでるので、登場人物の変化も見所ですし。
私の場合は関口が気になってしょうがないんですが、前作で感じた
一山超えたな、という印象は間違ってないようですね。
益田とのネガティブコンビはなかなか愉快でしたし(^▽^)
さて肝心の事件の方はというと、情報が細切れなうえ
それぞれが自分の現在地を見失ってるので読んでる私まで混乱してきて
とりあえず落ち着いて〜〜、と深呼吸してました>3分の2ぐらいで。
途中では、蜘蛛になりきれなかった人の話かとも思いましたが・・・
このシリーズは勁い女たちと愚直な男たちの物語ですね。
これ以上内容に触れるのは今更ですし、これまであちこちで
語られていると思うので続きは関係ない独り言。
世界に対する自分の卑小さ、ということを時々考えます。
たとえば明日私が死んでも、しばらく身内が哀しむぐらいで
世界は何も変わらず明後日を迎える。
死のうが生きようが大した意味がないことなら、どうせ数十年以内には
必ずこの世からいなくなるわけで、それまでは生きていてもいいかな、と。
私という人間はかなり一般的な規格から外れてるんですが
背中に背負ったネコのおかげで、いちおうフツウの人として生きてます。
といっても、誰かに殺されるほどの憎悪を抱かれることもなければ
熱烈に愛されることもない、居ても居なくても変わらない程度の存在。
こう自覚できるようになって、少し楽に生きられるようになりました。
というと負け惜しみに聞こえるのかな?
まあ自分が砂粒だと思うことはうれしくはないのですが
どうしようもなく落ち込んでるときや、悩んで袋小路に入ったときに
世界の中での自分を思い返すと、悩んでること自体が馬鹿馬鹿しくなるんですよ。
それで、5分考えて答えが出ないことは保留!と棚上げできるようになり
多少は生きるのが上手くなったな、と思ってます。
それでも時々、穴に落ちてみたり、グルグル回ってみたりしてますが
まあそのヘンはご愛嬌ということで<(; ^ ー^)



