2008/08/11
白黒つけたい
![]() | おそろし 三島屋変調百物語事始 (2008/07/30) 宮部 みゆき 商品詳細を見る |
怖かった〜〜〜。。゛(ノ>_<)ノ
怪物が出てくるとか、血塗れのシーンの連続とかの
直接的な怖さではなく、ふっと気がつくと、自分が別の世界に
連れ去れたような感覚。
ゾクゾクしながらページをめくってました。
宮部さんの本を読む時はハズレはないだろうという安心感が
95%ほどあるのですが、それが裏切られたことがないのが凄いです。
おちかを変えたある事件。
彼女に引き寄せられるかのように集まってくる語り手たち。
哀しくもどこか美しい昔語り。
絵に描いたような悪役がいればいいのに・・・と思う話もあります。
誰もが少しずつ糸を引き、最終的に織物が解けてしまう。
そんなイメージが浮かんでました。
どうしようもない事が起こった時、人が折り合いをつける場合
「誰かのせいにする」「自分を責める」
の2つに分かれる気がします。
前者の方が一見楽なんですけど、憎しみは消えることがないばかりか
他のものも喰らって大きくなる一方です。
反対に後者は最初が辛い。その重さに耐え切れなくて
逃げ出したくなるのも仕方ないくらいです。
だけどその辛さを耐え切った時、光を見ることが出来るでしょう。
宮部さんの描く主人公はいつも後者に属する人で
人としての弱さも抱えているけれど、そういう自分の弱さを
ちゃんと直視できる人たちです。
だから私は安心して読んでいられるのでしょうね。
そして世界が割り切れないことを悩み続けていてもいいんだな
と思わせてくれるんです。
“正義”と“悪”の2つに分類できれば、本当に楽なんでしょうけど。
そんな世界はつまらないと思ってしまうからε- (^、^;
余談ですが、三島屋のご夫婦はいいですね〜〜!
夫婦とは何らかの縁があって一緒になった人たちだと思ってますけど
このお二人は本当にいい組み合わせです(*^ー^*)♪







